こんな時、歯の診療が必要です
- 口が臭い
- 歯を見ると黄色くてきたない
- 歯石がついている
- 歯が抜けてしまった
- カリカリを食べなくなった
- 口の周りをさわると怒る
- 好きな食べ物も食べたがらない
- 歯ぐきから血が出ている
診療時間:9:00~12:00 / 16:00~18:00
受付時間:診療終了時刻の30分前 休診日:第2・第4金曜日
※木曜、日曜は隔週で午前診療
詳しくはお知らせをご確認ください
歯科にかぎりませんが当院は、「病気にならないための知識とケア(予防医学)」、「病気にかかった際の治療」、「アフターフォロー」の3本柱にて診療を行う方針です。このうち、もっとも大切にしているのが予防医学です。できれば健康な状態で検診を定期的に受け、歯科診療もそのときに一緒に受けていただければと考えています。
当院では、検査で撮影した画像・術中の画像もすべてお見せしながら、わかりやすい説明をおこなっています。特に術前・術後には、ご納得していただるまでくわしく説明を差し上げる方針です。最近では飼い主様の歯科に関する意識も高まり、こちらもそのニーズにお応えできるよう、最新の症例や治療法などの情報を集めて、お伝えするようにしています。
ペットが長生きするようになったことから、いまもっとも注目されているのが歯周病による全身への悪影響です。また小型犬では3歳で8割が歯周病にかかっているとの報告もあります。若くても、歯周病にかかってしまうということを覚えておいてください。当院ではそうした獣医学の立場から、たとえ症状が軽くても「様子をみましょう」ではなく、一歩踏みこんで歯石除去など、そのステージにあわせた治療を行っています。放っておけばすぐに臓器へ悪影響をもたらすことがありますので、程度が軽くてもすぐに処置していくことが大切なのです。
当院の土屋院長はこれまで数えきれないほどの抜歯手術を担当してきました。額骨折を起すような重症での抜歯をはじめ、重度の歯周病のためワンちゃんの永久歯42本を8時間かけて抜歯するなど、この分野で数多い経験をもっています。軽い症状の乳歯抜歯であれば5~8分程度で処置しています。こうした手際の良さは経験の数に基づく技術力といえますが、短時間で確実に、しかも丁寧に処置することは、ペットにかかる負担の軽減にもつながっています。
歯周病の原因となる歯周にこびりついた歯石を、多くの医院では超音波機器による除去だけですませてしまっています。しかし当院では、さらに手作業にて、たんねんにこそぎ落とすハンドスケーリングも行っています。手作業でなければ歯の裏側や歯周ポケットなど細かい部分の歯石が落としきれないからです。同時にスケーリングによって歯の表面が傷つき、でこぼこになったままですと、そのくぼみにふたたび歯石がついてしまうと、歯石を取った意味がないですからポリッシングも欠かせません。これら一連のスケーリングは標準治療として行っています。
歯科診療の専門スタッフがわかりやすく、丁寧に歯の磨き方を指導します。その子が嫌がる歯磨きを続けていても、飼い主様は「労多くして報われず」、その子もつらいだけになってしまうからです。その子が受け入れられる形での歯磨きと、今後の歯科疾患を予防するための歯磨きという2方向から指導するのが当院の特徴です。そのため、歯ブラシやペースト、歯磨きガムも何種類も用意しています。その子にもっとも合うものを選び、ご案内します。
体質や食事習慣などによって歯石がつきやすい子、歯周病になりやすい子もいます。それを踏まえても、放っておくと1ヵ月くらいで歯石はついてしまうもの。ですから1年に1回くらいは歯科検診を受けられることをお勧めします。通常の体全体の検診よりも一歩踏み込んで、お口のなかの状況をより詳しく診ます。同時に、心臓や腎臓など体全体に影響が出ていないかという点も細かく診察し、セットにしているのが検診パックの特徴となっています。
もし歯石がつくと全身麻酔をして除去することになりますので、費用もかかり、ペットの負担も大きくなります。そうならないように予防する意味からも歯科検診パックをご用意しました。予防でも、また歯石除去のアフター管理にも活用できる検診パックです。もし歯科検診で異常が見つかり、スケーリングなどの処置を行った場合には、その後も3ヵ月や半年ごとにチェックして、問題がないかを診察します。1回2,000円の検診料金は、いざ重い歯周病になって年間何回も歯石除去を受けるより、はるかにリーズナブルですから、そうなる前に1年ごとにチェックしていただければと思います。
1回 2,200円
まずは身体チェックから!
心臓の音を聞いたり、触診したり・・・
歯周病は全身の臓器に影響を与えるので、入念にチェックをします。
唇をめくって、歯の状態をチェック。
この時、歯肉の腫れなどがないかも同時にチェックしていきます。
普段は見えない歯の裏側もしっかりていねいに診ます。
歯磨きをしにくい歯の裏側には、多くの歯石が付着してしまっていることがあります。
特殊なライトを当てて、歯石があるかどうかをチェック。では、実際のお口の中の様子を見てみましょう。
右側の歯を肉眼で見た様子
特殊なライトを当てて右側の歯を見た様子
左側の歯を肉眼で見た様子
特殊なライトを当てて左側の歯を見た様子
赤く光っている部分が、歯磨きすることだけでは落とせない歯石です。
歯石が付着している部分を放置しておくと、炎症を起こし、あごの骨折や、ほっぺの皮膚が膿んで穴が空いてしまいます。
くしゃみ・鼻水が出るようになった場合も要注意です!
※歯科検診は、トリミングやホテル中にもお受けいただけますので、お気軽にスタッフまでお声がけください。